小教師 嘉門達雄さんの「小市民」の替え歌

「小市民」という歌は、日常生活の人間の行動をものの見事にとらえたすばらしい歌です。作者の観察力には頭が下がります。その表現力のおもしろさを参考にし、教師編を作成してみました。忘年会にぴったりのものができあがりました。もちろんオーバーに表現したり、実際にはいないのですが、こういうひとがいたら面白いというのもあります。軽い気持ちで読んでいただくとありがたいです。決して、悪口・中傷ではありません。教師も人間臭いひとがいっぱいいるということで。


メモの用意をして勇んで研修行って あーいつも寝ている小教師
似合わないのわかっていながらついつい買ってしまう 赤い体育着大好き小教師

「なんとかさんが入れたお茶が一番うまい」と誰にでも言ってる小教師
校長先生に呼ばれた時 「何か悪いことしたのかな」と思う 児童と同じレベルの小教師

運動会で短パンになってはりきって走り
気持ち悪くて閉会式に出られない
授業開始のチャイムが鳴ってもコーヒー飲みたくて
カップに6分の1だけ作っている

レストランなどでまわりよりも声が大きくて どこへ行っても目立つ小教師

わかっちゃいるけどやめられない あーあーやめられない

 

新採からの明細表を全部ノートにきちんと貼ってある几帳面小教師
出張のときだけ化粧をしてきれいになって すました顔して出かけていく小教師

新品の天体望遠鏡インテリアにしてしまう 根気が無い理科の小教師
天体望遠鏡しっかり使いこなしてしまう 酔っ払い姿では考えられない努力家小教師

板書のミスを生徒に指摘されたとき
「わざと間違ったんだ。よく気付いたな」と言っている
出張育休で学校にいないのだけれど
うわさ話でもちきりになる

旅費が出ると軍資金にして パチンコに行って全部すって奥さんにどげさの小教師

奥さんのわがままになれているので
女の先生のわがままに全然どうじない
その点独身の男の教師は
わがまま女教師のわら人形つくる

スーツがびしっときまっているがふと足元みると なぜか運動靴小教師

わかっちゃいるけど やめられない あーあーやめられない